非住宅木造建築物の市場規模拡大に期待(住宅あんしんニュースNo.267より)

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非住宅木造建築物の市場規模拡大に期待(住宅あんしんニュースNo.267より)

 林業や木材産業の成長、また、脱炭素社会の実現に欠かせない木材の活用。建築分野においては非住宅木造建築物の市場規模拡大が期待されている。今回はその非住宅木造建築物を積極的に手掛け、その過程であんしん建物検査・保証制度をいち早く採用した事業者にこの制度への加入の経緯やメリット、今後の取組みなどについて聞いた。

 株式会社ひらつか建築 HIJ.株式会社 代表取締役 平塚 一弘 氏

高断熱・高気密の技術を活かした超省エネ保冷倉庫を起点に幅広いターゲットにアプローチ

―非住宅木造建築物を手掛けることになったきっかけを教えてください。

 知り合いの農家さんから「温室の中にお米を保管する保冷倉庫を作ってほしい」という相談を受けたのが始まりでした。当時はノウハウがまだ十分ではなかったので、専用空調機で冷やすプレハブの倉庫を考えていたのですが、メーカーで見積もりしてもらった結果、電気代等のコストが非常にかかる。その解決策として生まれたのが、住宅で培った断熱技術を活かした木造の保冷倉庫です。そこから広がっていきました。

―貴社が手掛けている倉庫の特徴は?

 グループ会社のHIJ.が販売する保冷倉庫「HOZONE(ホゾン)」は独自の技術で高気密、高断熱の空間を作り出し、広さや条件等に応じて住宅用のルームエアコンで5℃から50℃まで幅広い温度帯にコントロールできます。従来の保冷倉庫と比較して、初期費用やランニングコスト等を抑えられ、環境や社会貢献にもつながるものです。

ひらつか建築が施工した保冷倉庫「HOZONE(ホゾン)」

―非住宅木造建築物の商談の苦労や難しさはありますか?

 BtoBであるのか、BtoCであるのかで大きな違いがあります。この保冷倉庫のターゲットは農家さんをはじめ、運送会社や酒屋さん等、様々な業種に及びます。
 しかし、共通して言えることは各企業が抱えている課題をしっかりとヒアリングして、その課題をいかにすれば解決できるかを含めて提案できるかが受注の分かれ目です。また、商談開始から受注までに長いスパンで取り組まなければならないことも住宅とは異なるポイントです。

―今回、あんしん建物検査・保証制度に加入した経緯を教えてください。

 住宅向けのかし保険で日頃から付き合いのある取次店の方に保冷倉庫の話をしたところ、非住宅木造建築物もリスクヘッジすることを勧められました。そして、住宅あんしん検査によるかし保証制度の販売開始を教えてもらったのがきっかけです。これまで住宅のかし保険を利用してきたので、初めての加入にあたっても手続や現場検査に対する手間や懸念はありませんでした。

―今後の展開は?

 弊社が開発した保冷倉庫「HOZONE(ホゾン)」をHIJ.が全国に展開していく予定です。そこで、全国にパートナー工務店さんを増やし、施工を依頼して、この制度にも加入していただこうと考えています。
 制度へ加入することは、自分達にとって安心というのもありますが「木造って本当に大丈夫?」と心配しているお客様に対しても1つの安心になります。構造計算等、適切な対応をした上で、そこに万が一何かあったときのために「かし保証制度にも加入しているんですよ、ご安心くださいね」と言えます。
 また、現在、店舗や診療所等さまざまな相談をいただいています。制度の加入には複数回の現場検査を受けることが求められますから、そこはお客様への安心材料になると思います。


一般社団法人 住宅あんしん検査では、非住宅木造建築物向けかし保証制度「あんしん建物検査・保証制度」の資料請求や見積もりのご相談等を次のフォームより承っております。お気軽にお問い合わせください。

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